自然のメモ-2
明日にはなくなってしまうかもしれない何かに対峙すること。その刹那こそが私の原動力なのかもしれません。
江連千佳
2022.01.22
誰でも
道端に落ちていたみかんの皮とか、落とし物の手袋とか、なぜか木からぶら下がっているビニール袋とか…そういう存在に気づいた時、私は幸せなんだと思います。

捨てられてたイアリング
道端に落ちていたみかんの皮には、元々みずみずしい実がついていて、誰かが「寒いな」「うまいな」と言いった瞬間を見せてくれます。落とし物の手袋は、誰かをあたためていた過去を、その暖かさを忘れてしまうくらいの熱中を見せてくれます。
明日にはなくなってしまうかもしれない何かを愛で、それが見せてくれる幻想に想いを馳せる。その刹那こそが私の原動力なのかもしれません。
無料で「夕日が、沈むまで」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。
すでに登録済みの方は こちら